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頓田囃子七五三太

Author:頓田囃子七五三太
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【2011年10月21日 特撰花形落語会 林家たい平・柳家喬太郎 二人会 かめありリリオホール】

 頭の中を空っぽにしてひたすら笑うことが出来るなんて場は、なかなか日常の中では無い。
 だから私は落語を聴きに行く。

 大爆笑をありがとうございました。



 席数610というとホールとしては中規模だが、最後列の観客が噺家さんの微妙な表情などを読み取るのには広過ぎる。
 動きが大きくて登場人物の描き分けがわかり易い噺というのは、ホール落語ではありがたい。



・開口一番:三遊亭楽大『酒の粕~道具屋』
・林家たい平『らくだ』
・三味線漫談:林家あずみ
・柳家喬太郎『任侠流山動物園』



 イキナリだが、林家あずみさん。高座返しもこの方が担当。

 ネットで調べたら、2010年9月にたい平師匠に弟子入りした“正木あずみ”というタレントさんらしい。
 申し訳ないけど高校の文化祭に来ているような気分になった。
 たい平師匠の秘蔵っ子なのか彼女の三味線に合わせて師匠自ら舞台裏で太鼓を叩いていたそうだが、話芸のプロとして高座に上がるレベルには達していないのではないか。

 でも、可愛いみたいである。ホール中程の席からだとお顔までちゃんと拝見出来なかったのでよくわからんけど。
 
喬「最近ね~、たい平アニさんの表情が明るくて。そりゃあ、あんなに可愛いお弟子さんがいりゃあ………羨ましい………」

 そういうコトで、詳細は省くので何のこっちゃわからなくなるわけだが、喬太郎師匠はのっけから暴走。


座布団を抱えて高座で悶絶する之図

111021zabuton.jpg



 で、三遊亭白鳥師匠作の『任侠流山動物園』なんである。
 白鳥版オリジナルは聴いたことが無い。
 が。
 何だか喬太郎師匠のために作られたかのようなハマり具合であった。

 会話にしても動きにしても、ちょっと他の噺家さんが演る姿は想像がつかない。
 いや、まあ、何となく白鳥師匠バージョンは想像出来て、それはもちろん面白いとは思うんだけど(柳家三三師匠が演じたこともあるらしいが、そっちは全くイメージ出来ない…)。


 とにかく、“変幻自在なキャラクター造形”という喬太郎師匠の必殺技(のひとつ)が次から次へと繰り出される。
 そもそもが動物が主役なんである。キャラのデフォルメは過剰なくらいがちょうど良い。


 流山動物園でのわりと穏やかなやりとりから上野動物園のシーンへと盛り上がり、そして清水次郎長のパロディーとなって浪曲でエンディング。白鳥師匠の構成(ぶっとび具合も含む)も凄いんだろうけど、やっぱり喬太郎師匠の表現力と高座でのテンションがキモのような気がする。
 逆に、テンションを抑えた部分がまた良い感じで、虎が歩く仕草(『動物園』で“ネコ科の動物の歩き方”が指南されるシーンから持ってきたものだろう)が黙々と繰り返されるだけで笑っちゃうんだよなあ。

 う~ん、やっぱり他の噺家さんがこの噺を演ったら、私には物足りないのではないかという気がしてきた。

 もちろん、「やっぱり『井戸の茶碗』を演ればよかった」「もう今さら後戻りは出来ないのよっ!」というメタなクスグリはお約束。




 開口一番に戻って、三遊亭楽大さんの『道具屋』。
 マクラは師匠の当代円楽師匠のブラックネタなどが入り、『酒の粕』を軽く小咄として振ってから『道具屋』に展開。今年の4月に二ツ目昇進とのことで、まあ、これからなんでしょうね。



 たい平師匠の『らくだ』はすごく面白かった。

 ライブで高座を観るのは2回目で、今年の4月に観たのが『湯屋番』。

 明るい噺が似合う芸風なのかな。

 “大爆笑”って感じではもちろん無いのだが、常時客席からの笑いが絶えない。いい雰囲気である。
 登場人物が全て愛すべきキャラとして描かれているからなのかなとも思う。
 後段で酔っぱらって行くくず屋さんも、「嫌な奴」になるんではなくて、イイ人のまんま高飛車になっていく感じで、途中から青春ドラマのような展開も…「あんたはね、寂しいんだよ。だから悪ぶって、そういう連中と関わってんだろう? 俺があんたの友達になってやる。さあ、俺の胸に飛び込んで来いっ!」。


 贅沢を言えば、“かんかんのう”か。
 せめて「♪かんかんのう きゅうのれす…」あたりまで歌って欲しかった。原曲は『九連環』という清代中国の曲らしくて「♪カンカンイェ~ ツーヌーダチウレンホヮン(看看也 賜奴的九連環)…」という感じなのだが、何かこの「♪かんかんのう きゅうのれす」って響きが間が抜けていて好きなんである。字面も楽しいし。


 
 なお、たい平・喬太郎両師匠とも、マクラの中では揃って真打昇進した時のことや修業時代の思い出に触れていた。

たい平「昇進の挨拶回りのとき、マイクロバスの前の方では通路を挟んで喬太郎さんとさん喬師匠が“高座でどんな噺をかけるか”って話をしているんですよ(と、さん喬師匠の物真似が入る)。ところがこっちは、こん平師匠が“打ち上げはどこでやるんだ?”って。一門の違いを感じましたね」

喬太郎「屋形船で往復2時間の間何とかしろって仕事があって、たい平アニさんと2人で行きましてね。なぞかけだ何だって頑張ったんですけど、帰りはもうやることが無くなっちゃうんですよ。あれだけ色んな芸を持ってるたい平兄さんがですよ、全部出し尽くしちゃったっていう…。そうしたら、ついにアニさん、着ていた浴衣を脱いで“浴衣のたたみ方教室”を始めて。改めて凄い人だなあって思いましたよ」


 そんなエール交換をしつつも。


 “らくだ”という、動物の渾名を持つ男がタイトルになっている噺に、人間の言葉を喋る動物(ラクダは登場しないが)の噺をぶつけてきた。古典と新作の違いはあれど、兄貴分・弟分みたいな人間関係(動物関係)が入ってくるわけで、穿った見方をすれば敢えて変則的にネタが被る噺を演ったともとれる。

 良きライバルとしての火花が飛び散っていたのかもしれない。


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テーマ : 落語 - ジャンル : お笑い

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コメント

座布団を抱えて高座で悶絶する之図

お上手ですねえ
私の隣りに座ってた品のよさそうな60前後の女性2人組、完璧に引いてました
それ含みで私は大爆笑でした

>名無しさま

コメントありがとうございます。

> お上手ですねえ
→恐れ入りますm(__;m 曖昧な記憶に頼っているので、アバウトなイメージです。

> 私の隣りに座ってた品のよさそうな60前後の女性2人組、完璧に引いてました
→わかるような気がします(笑)
喬太郎師匠の迫真の演技は妙な説得力がありますからね…しかも女性にはちょっとアレなネタでしたし。
あの姿も“デフォルメされたキャラ”の1つであることが『任侠流山動物園』を観るとハッキリわかるとは思うんですが…。

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