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頓田囃子七五三太

Author:頓田囃子七五三太
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 生涯“にわかファン”…どうせ“通”にはなれない。
 「わかって無ぇ」と言われればその通り。

 …だから、許してください(^^;
 明らかな間違いは、優しい心でご指摘くださいm(__)m

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【2012年4月20日 八王子いちょうホール 爆笑!特撰花形落語会 柳家喬太郎・三遊亭白鳥二人会】

 大ホールでの開催だったが、どうも後ろ方の席はチケットを出さなかったものと思われる。

 それにしても、ここんとこ、ホール落語ばっかりだなあ…。



・開口一番:柳家緑太『やかん』
・三遊亭白鳥『明日に向かって開け』
<仲入り>
・太神楽:翁家勝丸
・柳家喬太郎『死神』


 緑太さんの『やかん』は、良い意味で前座らしくて好みであった。
 元気で滑舌も良く、合戦シーン(?)がポンポンポーンと響いてくる。1月に聴いた『たらちね』はキャラの描き方がちょっと私の趣味と合わなかったが、今回は心地よく聴かせていただいた。


 白鳥師匠、「喬太郎・白鳥の二人会に来るお客さんというのは、何が目当てなのか…って、楽屋で話をしてたんですよ」と。
 で、どういう客層だと判断したのかわからないが、『明日に向かって開け』。
 
 何となく「もしも銀行の金庫が喋ったら…」という発想から作った噺のようにも感じるが、内容は“落語”のパロディ。
 宮戸川や芝浜といった古典落語のネタ(「バールのようなもの」という言葉がくり返されたが、これが志の輔落語ネタなのか清水義範ネタなのか報道でしばしば使われる表現をネタにしたのかその全てなのかは不明)、扇子や手拭いを色々な物に見立てるネタがガンガン織り込まれている。内容も人情噺のパロディだし、何よりもサゲはいわゆる“仕草落ち”を思いっきり極端にしたもの。

 …なのではないか?

 そんな落語ネタに大爆笑が起きていたので、白鳥師匠の客層の判断は大正解だったわけである。
 いや~、面白かった。



 勝丸さんは、例によって…って今回が2回目だが、失敗するかもしれないオーラとでもいうべき雰囲気が漂っていて、ハラハラ・ドキドキ感は太神楽や曲独楽の芸人さんの
中でもピカイチ。鏡味仙三郎社中の皆さんだと失敗しそうもない感じがするのに。
 場に合わせた喋りの上手さもああるし、アドリブ性が強い芸人さんなのかもしれない。
 


 喬太郎師匠、喉の調子が悪かった模様。
 こういう「その人本人じゃないとダメ」で、しかも個人でやってる仕事ってのは大変だなあ。
 私もフリーだが、基本的には在宅勤務なので少しぐらい体調が悪くても何とかなってしまう。仮に何日か寝込んだとしても納期さえクリア出来れば良いので気楽なもの。それに、同業で仕事を欲しがっている人は沢山いる…つまり代わりはいくらでもいるからクライアントも特に私である必要はあんまり無いし(←それでいいのか?)
 でも、『柳家喬太郎・三遊亭白鳥二人会』に柳家喬太郎が出なかったらシャレにならないもんなあ。


 しかし、『死神』というチョイスは意外というか何というか。
 だって、この会は『爆笑!特撰花形落語会』でなんである。どう考えても爆笑系の噺では無い。それに、仕草落ちという部分で白鳥師匠とカブるし。

 本日の呪文は、『明日に向かって開け』のキャラを受けて「アジャラカモクレン ブラック・ジョーカー レフト甚五郎」。

 で、少なくとも私がこれまでに聴いた喬太郎版『死神』では“今、消えたばかりのロウソク”のシーンでは最近亡くなった実在の人の名前を哀悼の意を込めて登場させるのが恒例。
 昨年9月14日の鈴本では柳家さん助師匠(9月9日・没)、今年2月17日の銀座ブロッサムではホイットニー・ヒューストン(2月11日・没)だった。

 さて、今回は。

 男「この、今消えたばっかりのロウソクは誰の寿命ですか?」
 死神「荒木しげるだ」
 男「はあ?」
 死神「仮面ライダーストロンガーだ。特捜最前線にも出ていた」
 
 4月14日に亡くなった、俳優の荒木しげるさんである。
 失礼ながら最近亡くなった方だったら、安岡力也さんのようにもっとメジャーな方もいらっしゃるわけであるが、そこは喬太郎師匠のこと、ストロンガーだった。
 個人的には原口智生監督の『デスカッパ』で荒木さんがストロンガーの宿敵・ジェネラルシャドーの声を演じた柴田秀勝さんと共演したことが印象深い…いや、そういう話では無くて。


 
 しかし、ホール落語は事前にチケットを確保してあるので予定を組んで「行くぞ」と出かけているが、寄席はその時その時の都合&勢いと顔づけが自分の趣味とマッチしないとなかなか行かない。

 せっかく都内に住んでいるので、もっと寄席に行きたいんだけど、本当は。

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【2012年4月12日 パルテノン多摩(小ホール)第10回多摩千客萬来亭~柳家喬太郎・三遊亭白鳥 二人会(昼の部)】

 
 “二人会”なのに、もうお1人真打が登場するというのが不思議な会。
 地元の商店主の方が主催しているようで、ドン前での主催者挨拶で開会。
 時間帯のせいなのか、客席のマニアックな雰囲気があまり感じられず、にわかファンの身としてはちょっとホッとする。

 
・開口一番:林家木りん『初天神』
・柳家一九『壷算』
・三遊亭白鳥『マキシム・ド・呑兵衛』
<仲入り>
・バルーンアート:風船王子
・柳家喬太郎『抜け雀』


 木りんさん、大関清國のご子息だそうで。高座名どおり身長192cmという長身の前座さん。
 ちょっと前座さんとしては欲張り過ぎというか…それが逆に素人っぽい印象を醸し出しているようにも感じた。個人的には“ひたすら元気いっぱいの前座さん”が好き。


 一九師匠は初めて拝見。

 壷算のマクラとして、ややこしい数学パズルを2つばかり振ってくる…解説無しの放置状態のまま「今の話は忘れてください」と話に入った。

 まあ、2つとも有名なパズルなのだが、私は何度解説を読んでもわかった気になるだけで覚えていない。だから、詳細は省く。

 それで思い出したのが、30年以上前にちょいと話題になった“時そば外人”という事件。大雑把に言えば両替詐欺(ショート・チェンジ)で、手口としては“『時そば』外人”よりも“『壷算』外人”の方が近い。

 実は、このブログに「時そば外人」という検索キーワードで来て下さるケースが時々あるもんで、解説しようかどうしようかと思ってはいたのだが、ちょっと詐欺の手口をここでご紹介するのは気が引ける。一応、『トリック専科』(松田道弘 教養文庫/社会思想社 1986年)という本に載っているとだけ…。文庫化される前の本も含め、古書がAmazonで入手できる。

 ただし、極めて単純なショート・チェンジの手口で、恐らく騙された方も「日本語が通じないっ!」と冷静さを欠いてしまったために引っかかったものと思われる。それこそ壷算の店主同様に「何かがおかしい、勘定が合わない」と思うのが普通なのでで、悪用してもすぐにバレます。



 白鳥師匠の『マキシム・ド・呑兵衛』は、タイトルはちょくちょく目にするものの聞いたのは初めてだった。タイトルだけで勝手に“1度は聞いておきたい白鳥噺ランキング”の1位にしていた…他のまだ聞いてない噺は全部2位だったりもするが。

 “孫の手”のサゲで、客席から「ほぅ…」と感心したような声が湧いていたのが、何かいい感じの雰囲気。内容のブッ飛び具合からすると、確かに奇麗なサゲだもんなあ。



 風船王子さんの、こういうテクニカルな芸は嫌いでは無い。
 嫌いでは無いんだけど、観客としてこの舞台の流れでこういう芸が入ると重過ぎるというか…。
 それと、多摩川を渡ってパルテノン多摩まで来た私のよーな客は、風船で作ったキャラを持ち帰るのはちょっとアレだよな(笑)

 

 喬太郎版の『抜け雀』の生の高座は2度目。
 今回はウルトラサインのネタは入らず(T_T)

 飛び立った雀たちが屏風の絵に「ピタッ、ピタッ…」と戻る描写のところで、客席から笑いが起きていた。これは、白鳥師匠のサゲで起きた感心の声と同じようなもので、非常にまっとうな反応だと思う。
 ギャグでは無いが、非現実的な展開なわけで、そういう部分って笑っても良い場なのではないか。
 
 古典落語のSF的なテイストの噺や不条理なシーンというのは、本来は笑いどころだったのかもしれない。理屈っぽく考え過ぎたり、逆に「これが落語だ」みたいに妙な納得をせずに、素直に聴いていればもっともっと楽しめるような気がした。


 帰り際に年配の(って、オレも年配じゃ…)ご夫婦が「喬太郎、上手くなったなあ。前に観たのは、髪の毛がフサフサだった頃だった」「今だってフサフサじゃないの。白くなっただけでしょ」と会話をしていた。

 何を以て「上手い」と判断するのかは人それぞれだが、少なくとも上手く“なった”という変化を(髪の色の変化とともに)このご夫婦は感じていたわけで、そうかやっぱり上手くなってるんだと納得。
 
 
 噺家さんの芸の力だけではなく、客層の違いによっても色んな発見があるというのが面白い世界だよなあ。
 
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【2012年4月6日 なかのZERO小ホール 落語教育委員会~柳家喜多八・三遊亭歌武蔵・柳家喬太郎三人会】


 初めてちゃんと聞く『子別れ』が、喬太郎バージョンで良かったのかどうか…とも思いつつ。


 実は、2月・3月と確保してあったホール落語のチケットを2枚無駄にしている。
 誰かに譲れば良かったのだが、当日ギリギリまで何とか行けるようにと悪あがきをしたもんで貴重なチケットが“ただの紙切れ”と化す結果を招いてしまった。

 ひとつは、『噺小屋スペシャル 気になるふたり 小満ん・喬太郎の会』(2月29日/銀座ブロッサム)。
 もうひとつは、『渋谷に福来たるSPECIAL~落語フェスティバル的な~ 師匠噺/四派饗宴<昇太・市馬・生志・兼好>』(3月2日/渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール)。

 悔やんでも仕方がないので、元気良く中野へ。


 なかのZEROの小ホールは、別の催しで過去に2回訪れたことがあった。
 …こんなホールだったっけ…?

 550キャパは良いんだけど、客席が横に広がっているのに舞台の間口が狭い。
 逆に言うと、左右のプロセニアムの幅がやたらと広い。両端の各7席ぐらいは、座ったまま正面を向くと額縁と時計と“禁煙”の表示しか見えないという画期的な設計になっている。
 で、思いっきりその端の席だった。


・携帯電話の電源を切りましょうコント
・開口一番:三遊亭美るく『真田小僧』
・三遊亭歌武蔵『安兵衛狐』
<仲入り>
・柳家喜多八『だくだく』
・柳家喬太郎『子別れ』


 落語教育委員会名物の携帯電話の電源を切りましょうコントは入社式バージョン。
 歌武蔵社長が訓示を述べるが、会場にいるのは他に人事担当の小原(喬太郎)と1人の採用者(喜多八)だけ。
 「この状況はどういうことか」と訝しがる社長と、トンチンカンな人事担当のやりとりの中、携帯電話が鳴る…。

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 例によって似ていないが、別に似顔絵を描くのが目的ではなく、状況を記録しておきたいだけなので。
 実際の立ち位置は、社長と人事担当&採用者が高座を挟んでいる(社長に呼ばれるたびに、いちいち人事担当が舞台を横切るという演出)。
 喜多八師匠は「あの2人と違って、自分はコントは得意ではない」とのことだったが、役の振り方も含めて非常に面白いので是非続けてほしいなあと思う。


 美るくさんの『真田小僧』は、前座の歌る美時代と合わせて3回目。ご本人のキャラと合った噺なのか、安心して聞いていられるし、どんどん面白くなっているような気がする。



 歌武蔵師匠は、ペットのマクラから『安兵衛狐』へ。噺によっては、状況説明の口調がいかにも解説的なのがちょびっと気になったりもしていたのだが、この噺は流れも良くて面白かった。
 あの巨体でイイ女の幽霊がちゃんと「イイ女の幽霊」に見えるんだから凄い。



 この三人会の人間関係を赤裸々に…ってコトも無いが、マクラで触れた喜多八師匠。「世代も違うし、あの2人とは話題が合わないんですよ…ウルトラマンだの何だのって…」「でも、先日は喬太郎様には『柳家喬太郎の芸賓館』に出して頂いたり…あいつBSでレギュラー持ってるんですよ」「歌武蔵様が一緒にいると、喧嘩に負ける気がしない」
 で、ちょびっと、若干、何となく、“上手い”ということになっている某噺家さん(故人)についてチクリと…いや、実は私もそんな気がしていた。落語界への貢献度は高いと思うし、もっと若い頃の芸は優れていたと思うのだが、私もムニャムニャだなあと感じていた。

 …といったマクラとは無関係に『だくだく』。
 自分でも意外だったのは、この噺を生の高座で聞くのは初めてであった。テレビなどでは何回か観ている。“生だから”ということではなく、これまでに観た『だくだく』の中では、一番面白かった。
 パントマイムの定番“壁”の動きを取り入れたところで拍手をしたかったのだが、どうも落語的には拍手ポイントでは無かったらしい。

 喜多八師匠のキャラはいいっスね。



 問題の喬太郎版『子はカレー』…ぢゃなくて『子別れ』。
 限りなく18禁に近いマクラから吉原ネタを経て噺に入る。

 面白いし、笑わせてくれるし、ホロリともさせられて、完全に喬太郎ワールドに引き込まれる。

 ただ、必殺技である「豹変するキャラ」「現代風にクソ生意気な子ども」といったキャラ造型がちょっと多過ぎる印象も受けた。
 そういや、大店の番頭さんが『午後の保健室』に出て来るジジ臭い中学生や『夜の慣用句』に出て来る課長さんを彷彿とさせるところがあった。

 前々から、喬太郎師匠は手塚治虫先生の“キャラクターシステム”を受け継ぐ噺家さんなのではないかと思っている。

 そういう意味で、間違い無く漫画サークル出身の私のツボである。

 でも、『子別れ』だしなあ。

 落語鑑賞の王道としては、“普通の”『子別れ』をいくつか聞いた上で、喬太郎版を聞くというのが正しいのかもしれない。

 いや、本当に良い高座だったとは思っているのだが。

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【2012年2月17日 銀座ブロッサム <噺小屋スペシャル>如月の三枚看板~喬太郎+文左衛門+扇辰】

 キャパ900人のホールで1階席のやや後方でほぼド真ん中。
 ギリギリ噺家さんの表情が見える限度かな。

 開演前のロビーで賑やかな売り声が聞こえると思ったら、文左衛門師匠が自らの公演チケットを売っていた。
 先月のよみうりホールでの春風亭一之輔さんが“本人だと気づかれないくらいに”地味にチケットを売っていたのとは大違い。

 また、お囃子の恩田えりさんの本もサイン付きで売られていた。
 当然、この公演の三味線は恩田さん。扇辰師匠によれば、太鼓は柳家小せん師匠が打っていたらしい。



・前座:入船亭辰じん『道灌』
・入船亭扇辰『夢の酒』
・橘家文左衛門『竹の水仙』
<仲入り>
・柳家喬太郎『死神』


 
 辰じんさんの開口一番は、場内アナウンスのダメ押しで「これは楽屋の総意でございます…携帯電話、PHS、アラーム付き時計など、音の出るものをお持ちのお客様はスイッチをお切りください!」。
 これで無事に拍手を貰っていた(笑)
 喋りっぷりもしっかりしていたが、「一席お付き合いのほどを願っておきます」を3回か4回ぐらい言っていた。
 そもそも、「願っておきます」というのは、日本語として何だかつっけんどんな気がする。



 扇辰師匠は古典を古典らしく演るし、何となく“これぞ噺家!”みたいな雰囲気を感じる。
 で、楽しくて面白い高座だった。
 紅白歌合戦に出場した夢を見た、とのマクラ。会場はどう考えてもNHKホールではなく末広亭。司会は玉置宏さん。そして夢の中で扇辰師匠が歌った歌は何と♪は~るかな星が~ ふる~さ~とだ~♪…『ウルトラセブンの歌』だった。
 「喬太郎さんじゃあるまいし…」と自らツッコミながら、夢のネタから『夢の酒』へ。
 
 相変わらずのにわかファンで、初めて聴いた噺だった。

 いや、お父っつぁん(大旦那)が若旦那の夢に入っていくなんて、メルヘンチックというかSFというか…。
 
 言葉にならない言葉(&表情)での会話とか、扇辰師匠、最高ですな。



 文左衛門師匠は、軽く「仕事の前に(チケット売りの)仕事をしたので、声がガラガラで…」という程度のマクラからいきなり噺に入った。

 例によって、「え?そうなんだぁ…」とか「じゃあ、これはどうなっちゃうわけ?」とか、今の日常会話ノリで『竹の水仙』を演る。

 例えば、喬太郎バージョンだと左甚五郎はいかにも左甚五郎である。昨年のクリスマスに放映された『柳家喬太郎の粋ダネ!』で見た『聖夜の鐘』でも、キャラが登場するなり「あ、左甚五郎だ!」とわかる感じ。
 手塚治虫先生のキャラクターシステムの継承者とも言える(か?)

 が、文左衛門バージョンは、キャラが今もそこらへんにいそうな…。

 
 実は、この芸風も嫌いじゃない。てか、好きだ。



 喬太郎師匠は「しんがりでございます」と、いつものトリの挨拶から。

 学校寄席の帰り道での爆笑エピソードをマクラに、受験→神頼み→『死神』という流れ。

 今回の呪文はマクラのネタから「アジャラカモクレン千代田区で婚姻届」。
 去年の9月に鈴本で聴いた時はずっと「アジャラカモクレン・ダッポクシャ・カンコクヲキボウシマス」で通していたのに、今回のネタ系呪文は最初の1回のみ。あとは「アジャラカモクレン・てけれっつのぱあ」または「アジャラカモクレン」だった。

 いつもだと、トリの時は座布団を脇に除けて高座に直に正座をして、緞帳が降り切るまで客席に「ありがとうございました。お気をつけてお帰り下さい。お忘れ物の無いように…」とやる喬太郎師匠だが、『死神』の時は倒れたまんまの状態で幕が降りる。

 他の噺家さんでも同じなんだろうけど、こういう演劇的な演出は喬太郎師匠にピッタリだなあと思いつつ。



 今日の三者三様のバリエーションも楽しかったのであった。

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【2012年1月28日 よみうりホール よってたかって新春らくご'12ー21世紀スペシャル寄席ONEDAYー(夜)】


 子どもの頃にしばしば『木馬座』の着ぐるみ人形劇を観に行ったホールである。
 つまり、私が子どもの頃からあったわけで。
 公式サイトによれば、1957年オープンとのこと。私より歳上…半世紀以上活躍している。
 てか、公式サイトが思いっきりショボいのが泣かせる。

 もっと泣かせるのは、現在はビックカメラとなっている建物(かつては有楽町そごうだった)に入ってから7階のホールに向かうエレベーターが混んでなかなか乗れないこと。新宿バルト9と良い勝負か。

 さらに泣かせるのは、このキャパ1,100人という洋式便器のような(春風亭一之輔・談)形状の客席の便座部分…2階席…から舞台までの距離が遠くて、噺家さんたちの姿がこ~んなに小さかったこと。

 そもそも、ホール落語はプロセニアムとの対比で噺家さんが小さく見える。

 キャパ600人あたりが上限かなあ…。
 
 改めて今月7日に行った『川柳川柳親子会』は贅沢だったと感じる。キャパ20ちょい。

 

・前座:柳家緑太『垂乳根』
・春風亭一之輔『短命』
・桃月庵白酒『井戸の茶碗』
<仲入り>
・春風亭百栄『疝気の虫』
・柳家喬太郎『按摩の炬燵』


 イイ感じにアンバランス感が漂う顔ぶれな気がする。

 色んな意味で中心人物は一之輔さん。
 3月下席からの真打昇進披露興行を控え、そのチケットを自らロビーで売るわ先輩からマクラでいじられるわ今日が誕生日だわ…。




 緑太さんの垂乳根、何かお千代さん(?)がお高くとまっている女性に見えた。ネギ屋さんが「はは~っ!」とひれ伏してサゲるために敢えてそういう演出にしてあるのかもしれないが、個人的には天然のお千代さんが好き。


 一之輔さんの『短命』、笑った。
 噺家としての“一之輔キャラ”が、大胆なんだか小心者なんだか…ナマイキなんだか控えめなんだかよくわからんというノリで、それが上手く登場人物にマッチしていたような気もする。
 まあ、ご隠居さん、そこまでブチ切れんでもいいじゃないかという印象もあったが、笑わせてくれれば私は全てを許す(笑)

 
 白酒師匠がマクラで一之輔さんをいじっていたら、舞台下手から「そんなに言わなくても…」と一之輔さんが顔を出した。高座でネタにされて“本人登場”というパターンは初めて見た。
 『井戸の茶碗』は、こういう流派(?)があるのか白酒オリジナルなのか、お絹さんと高木佐久左衛門とが事前に顔を合わせるシーンが入っていた。
 正直清兵衛さんが細川の長屋下でメロンパン売りのフリをするというクスグリは、不覚にも笑ってしまった。


 本日の問題作、百栄師匠の『疝気の虫』。
 疝気の虫のキャラなどは、百栄節が活きていて漫画的な面白さというかバカバカしさというか、とにかく楽しめた。
 サゲはどうなんでしょう?
 疝気の虫が別荘を探すところでおしまいというのが一般的な終わり方らしいが、百栄版は「土手に阻まれた」とベタなコトバ遊び的考えオチになっている。
 シュールな百栄師匠が、「別荘は?」と客席や楽屋に訊ねるという演出で終わったらシュール過ぎるのかもしれない。


 喬太郎師匠の『按摩の炬燵』は、私が初めてライブの喬太郎高座を見たときにかかった演目だった(2010年12月17日)。その時よりも、米市さんのキャラが楽しそうだった感じがする。
 演題通り按摩さんを炬燵にしちゃう噺だから、弱い者いじめをしている印象にならないように工夫を重ねている模様。
 「前に観た時より良かった」と感じられるのは、ファンとしても嬉しい。
 だが、最初に観た時には大魔神ネタを入れていたのに、今回は無かった…って、そこかよ、オレ。

 
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